ふと、時計に目をやる。
「――――あれ?」
おかしいな、短い針が11を指しているように見える。
「なあ翡翠。一つ聞くけど」
「はい、なんでしょうか、toshさま」
「あの時計、時間は正確なのか?」
「――はい、屋敷の中の時計は全て正確ですが」
それがなにか?と無言で訴えてくる。
「そうか、変だな……」
「toshさま、何か気掛かりなことでもあるのですか?」
翡翠はおずおずと尋ねてくる。
「ああ、別に翡翠に非があるわけじゃない。ただ―――」
ただそれだと、
俺は、11時間月姫をやっていたということになる――――
もうおしまいですね俺も・w・b