半落ち

「魂がなければ命じゃないのか。」
自分が壊れてしまう前に殺してくれ、という嘱託殺人の裏には
命の繋がりと家族愛があった…。


命の定義とは何なのだろう。
生命活動さえしていれば生きているのか。
アルツハイマー症とは生きているのか。
命の価値とは何なのだろう。
白血病で失われた命。
骨髄移植で繋がる命。
…終わらせてくれと懇願する、命。


価値ある人生を送れているとすら思えない自分にとって、
誰の為、何の為に生きるということはよくわからない。
それでも、自分が自分でなくなる前に、自分が壊れてしまう前に殺してほしいと思う。
しかしそれは、「俺の分まで生きてくれ」という命の押し付けだ。
渡された方はその「殺人」とどう向き合っていくのか。
息子と、妻と、骨髄移植の少年の分の命を背負った主人公がこれから負う命の価値の重みは到底のものではない。
それでも、「生きてください」と。人の為でなく、自分の為に。


我ながら何が言いたいのかわからん文章だな。
とりあえず、噂どおり森山直太朗の歌は強烈にウザかった。(爆)