やっぱり微妙なゲームですね。

○シナリオ

主人公をノインにした意欲は認めるけどプレイヤーをおざなりにしすぎ。まず、喋らない。
僚機として出しても独り言程度、自機に至っては台詞無し。
イベント会話も微妙。とにかくテンポが悪い。
またストーリー進行でも、ロケット一機を打ち上げるのに苦労するくせに
ラーカイラム自身はほいほい宇宙行ったり地球に戻ったりと節操がない。
僚機は画面にでず、味方もナデシコCがグラビティブラスト撃つぐらいで、戦っているのが自分一人なのは味気ない。
敵オリジナル機の存在意義も皆無。ドレイクが作った言う割にはダンバインシナリオの終わり方もあっけない。
エンディングも終わってないし。少年誌の打ち切りかっつうの。*1

○ゲーム性

結局ブレンゲーってのもだいぶ謎。
使えるのがネリーブレン・νガンダムレイズナービルバインだけだった…。*2
ブラックサレナやアルストロメリアは使ってて爽快感ゼロ。
射撃武器と格闘武器のボタンが同じで、距離によって自動判別されるんだけど
ナデシコの敵(6m)が近寄られると格闘空振り連発で話しにならないし、そうでなくても不便。
また、作戦エリアという概念が存在し、そこからはみ出るたびに減点されるのだが
敵はエリア外から攻撃してくるので追いかけているとすぐにエリアオーバーし引き戻される。
勝手に敵をロックオンしそっちに引っ張られていくようなシステムになってるため
端っこに行ってしまうとガンガン減点されるわ一方的に攻撃されるわでお話にならない。
タコ殴りといえば、ミサイル系は直撃するとのけぞり(ピヨり)状態になるのだが

  • ミサイル直撃→ピヨり→タコ殴り→リカバリー→直後ミサイル直撃→ピヨり…

という数世代前の格ゲーのようなハメがあり、宇宙空間でやられるとマジ死。
(しかも使ってくるのがサザビー…)
「あのスーパーロボットが君の手で動かせる!」程度の魅力しかない、動かせれば満足な人向け。

○ビジュアル

デフォのテクスチャが作りこまれてるのでこれは良い。
今までのムビ並がデフォで動かせるFF10みたいな感じ。
その代わり爆発エフェクトが貧相で、グラビティブラストのイベントはショボーンでしかない。
やけに細長いラーカイラムもイヤン。

○やりこみ要素

シークレット出しや全機体コンプなどやることはいくらでもあるんで長く遊べるでしょうね。
このゲームシステムに付き合ってそこまでやる根気は私にはありませんが。

○総評

中古1500円コースかと。


ロボットアクションゲームとしての作りこみも足りず、
またスーパーロボット大戦のように話を楽しむこともできない。
特殊ミッションの数は多いのでそれなりに楽しいのだが
終盤各作品のラスボスを(一人で)処理する際に補給すらないのは多分構造的欠陥。シナリオ込みで。
システムの作りこみが甘い上にどの機体も性能にそれほど差がない(=どれを使っても勝てる)ため
「好きなメカを思う存分操れる」こと一点においては評価は出来るだろう。


個人的には、比瑪様の「あなたがエースなのね!!」が聴けたから良しとします。

*1:真の戦いはこれからだ

*2:個人差あり